「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」をベースにした私の仕事術(その1)
私は週に1冊ペースの読書を自分に課しています。
ここ数年は,年間に60~80冊ぐらいは読んで
います。教育書やビジネス書,様々な分野の新書
などジャンルは様々です。
このペースで読書をしていると,年に数冊「これは!」
という大当たりの本に出会います。そんな本に巡り合う
と,私は行動や思考の様式が大きく変わります。
2016年に出会った,中島聡さんの「なぜ,あなたの
仕事は終わらないのか」。この本は,私の働き方に
大きな影響を与えました。そして今では,この本で
紹介されている考え方やノウハウをベースに,自分
なりの働き方を実践しています。そこで今回は,
朝から時系列に,私の働き方を紹介しながらこの本に
書かれているエッセンスを紹介していきたいと思います。
(以下,太字は前掲の書籍からの引用です)
16:45~17:00
翌朝の段取りなどタスクマネジメント
時系列とか言っておきながら夕方からかよ!と
思われた方もいるかもしれません。でも,朝から
「ロケットスタート」を切るためにはこの時間が
とても大切です。ロケットスタートの詳細な説明は
朝の項に譲るとして,この時間に私がしているのは
「自分が抱えている仕事の進捗確認・切り分け」です。
その中で,「明日の朝に界王拳を使って取り組むべき
仕事は何か」を明確にします(界王拳の説明も後程)。
簡単に言うと,朝出勤してから「何しよっかな~?」
ではなく,前日のうちに翌朝にやるべきことを明確に
しておくということです。
タスクマネジメントの際に私が意識しているのは,
「7つの習慣」で紹介されている「緊急度×重要度」
のマトリクスです。
(「Time Is More Than Money」より)
いかに第3領域・第4領域を減らして第2領域に
注力するか,を常に意識しています。ちなみに
翌朝にやることは第1領域か第2領域のどちらか
です。
17:00頃 退勤
長男の保育園へ迎えにいきます。
そのあと,家でも持ち帰り仕事をすることが
ありますが,それでも22時~23時には寝ます。
5:50 出勤
誰よりも早く出勤します。
6:00~7:00 界王拳20倍で仕事
勝負の一時間です。中島さんの本に書かれている
「ロケットスタート」を実践します。何に取り組む
か,は前日のうちに明確になっていますので,
出勤簿に印を押したりして席に座ったらいきなり
全開モードです。
中島さんは私が「全開モード」と表現した状態を
ことです。戦闘力が2倍~20倍に上昇するかわりに,
使用後は全身が激痛に襲われ,戦闘力が下がってしま
います。中島さんは「仕事をもらって最初の2日間で
仕事の8割を終わらせる」ために界王拳を使って
いらっしゃいますが,私はこの朝の1時間に自分が
出しうる最大出力を出して仕事をします。
具体的には,「その日の授業準備」であることも
あるし,校務分掌の書類づくり,学年の仕事など
様々です。
中島さんは,「朝が最強である3つの理由」として
以下の3点を挙げられています。
①外部要因の締め切りが設定できる
②メールをチェックする必要がない
③話しかけてくる人がいない
教員にとって特に大きいのは①と③だと私は考えます。
まず①ですが,これは私の場合「他の先生が出勤して
くる7時頃」になります。他の先生が出勤してくると,
職員室全体がざわざわした雰囲気になり,とても
界王拳を使える状況では無くなります。また,朝は
7:50に子どもが登校してくるという絶対に
動かせない締め切りがあります。夜はその締め切りが
無いので,心の弱い私はついダラダラ仕事をしていま
した。今ではそれが無くなったので,時間を効率的に
使えていると感じています。
次に③についてですが,職員室ってなんとなく雑談が
多くないですか?そして,集中して仕事をしているとき
に限って話しかけられて仕事が中断してしまうこと,
ありませんか?私はそれがとても嫌なので,誰も
いない朝に仕事をすすめるようにしています。
今では,「あいつは17時頃に帰る」という認識が
同僚に伝わったようで,私への要件は皆16時~
17時の間に言ってくれるようになりました
。感謝です。
思ったよりも長文になってしまったので,続きは
別の機会に書きたいと思います。
(ニーズがあれば・・・汗)
ただ,ここまで書いて,「なんて自己中なやつだ!」
と思われた方もいらっしゃるかもしれないので,
2点,言い訳?を記して今回のエントリーを
閉じます。
1:職員室の雑談は人間関係をつくるためには必要だ!
雑談の中で学年の仕事がすすむこともあるし,
定時後も残るべきだ!
「学年会」と言われる会議だけでなく,定時後の雑談で
学年の仕事が進むことがあるのは事実です。ですので,
そこで貢献できないぶん,個人でできる学年の仕事を
積極的に引き受けるようにしています。一番大きいのは
会計事務ですかね。学年費(模造紙や画用紙など
みんなで使うものを買うお金)・教材費(漢字ドリルや
テストなど1人1つ配るものを買うお金)・
校外学習費,全ての会計業務を1人で担当しています。
2:個人の効率化ばかり考えていて,組織に貢献できて
いないじゃないか!
自分がほぼ毎日17時に帰っていることで,その後に
発生した仕事を担当できていない現実はあります。
例えば、私が帰った後の18時頃に「体育のソフト
バレーボールで使うネットの設置方法を確認しよう」
と学年で話題になり,体育館で実際に確認をした,
という場合。私は皆が時間を割いて得たエッセンス
だけを翌日に聞くことになります。そういった
ときは,正直,とても心苦しくなります。
だからこそ,研究授業に積極的に立候補したり,
自分ができることで組織に貢献しようと意識は
しています。
最後まで長文を読んでいただき,
ありがとうございました。