つれづれと雑文

書きたいことを書いているだけのブログです

働き方改革への具体策その1:「ハッピーアフタヌーン」について

有給休暇。

 

みなさん,消化していますか?

労働者に認められたこの権利を,ちゃんと行使できていますか??

 

御存じのとおり,日本の有給消化率は世界的に見て極めて低い。休み下手,なんてよく言われますよね。

 

教員の世界も同じ。夏休みなどの長期休暇以外で計画的に年休を取っている人,私は正直見たことがありません。ここで大事なのは「計画的に」という部分です。体調を崩した,身内に不幸があったなどの突発的なものは除きます。

 

働き方改革」というと「時短(効率の向上)」「負担減」といった側面ばかりが述べられていますが,私は違う切り口から具体策を提案したいと考えています。

 

それが「ハッピーアフタヌーンです!

 

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どうでしょうか?私はこの施策は実現可能だと思っています。ただし,その為には職場全員の意識改革が必要です。

 

それは「先生全員ですべての子どもをみる」という意識です。担任の先生が計画的に休みを取れない主な理由は,「自分がいないと(授業に穴が開いて)迷惑がかかる」という意識(教育界全体の意識?)です。また,「自分がいないと学級が回らない」という謎の思い込みがある先生もいらっしゃいますよね(いわゆる「王国」を築いているパターン)。事実,私は以前県外の公開授業に参加するために年休を申請したところ,「誰がクラスを見るんだ」と教頭にきつめに叱られたという嫌な思い出があります。そして飲み会でそれを愚痴ったところ「それはお前が悪い」みたいな感じで同僚に言われたんですよね。。。

 

でもね,考えてみてくださいよ。いじめに関する話をするとき,管理職の先生って,こんな風に言いませんか?

 

「一人で抱え込まないでください。みんなで子供たちをみていきましょう」

 

って。

 

 

出た!教育業界お得意のダブルスタンダード!!

(私はいろんな場面で出くわす,このダブル(マルチ)スタンダードが死ぬ程嫌いです)

 

 

「担任なんだからお前が(休まずに)毎日面倒見ろよ」って押し付けるくせに,いじめについては「みんなでフォローしあいましょうよ」って。おかしくない?

 

この教育界にはびこる「担任絶対論」に異を唱え,学級担任という常識に囚われない学校改革を進めておられるのが,麹町中校長・工藤勇一先生です。

 

wedge.ismedia.jp

 

詳しくは上記リンクや書籍「学校の『当たり前』をやめた」を参照いただきたいのですが,彼の改革は常に「目的意識」を根底に置いていて,しかもぶれないので本当にすごいと思います。

 

私が提案する「ハッピーアフタヌーン」の目的は,「メリハリをつけて働いて,個人の生産性を上げること」です。そしてゆくゆくは「年休をもっと自己都合で取りやすい組織風土」をつくっていきたいなあ,とそんなことを考えています。

 

具体的には,中学校のような「教科担任制」の場合は予め時間割を調整して月に一度は午後を空けるようにする。小学校低学年のような「担任の先生が全教科を担当している場合」は,副担任や教務の先生に入っていただいて月に一度は午後を空ける。もちろん,管理職や教務の先生も月に一度は休んでいただく。労働者としての権利は全員に等しく在るのですから。

 

だって,時々はリフレッシュしながら働いた方が,生産性上がりませんか?何をそんなに根詰めて真面目くさって働くのかと。真面目すぎなんですよね,本当に。「自分がこの学級を背負っている!」その崇高なモチベーションは立派なんですけど,その真面目さをもって長い年月をかけて築かれた今の労働環境が超絶ブラックで,学生さんから避けられているんですよねえ。。。

 

この「ハッピーアフタヌーン」,2月上旬の「運営委員会」(管理職が全員参加する,学校のあれこれを決める重要な会議)において,マジで提案します。その結果は,またこの場で報告させていただきたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただき,ありがとうございました。

 

 

「無意味なこと」の意味について考える

先日,福島県のある小学校に算数の授業を観るために行ってきました。

 

twitter.com

 

 そこに助言者としていらっしゃっていた大学教授(算数数学教育業界で知らない人はいない超大物)が,こんなことをおっしゃっていたんです。

 

「児童の多様な考えのうち,教師は意味のあるもの,すなわち正解だけを取り上げる傾向がある。けれども,大事なのは,無意味に見える考えを取り上げることだ。妥当性を皆で検討することで,『正解』の価値がより高まることもあるし,大人には無意味なように見えても,児童の立場で考えればすごく価値のある考えであることも多々ある。授業の『ねらい』に向かって,最短経路で進み過ぎの教師がなんと多いことか。」

 

ドキッとしましたよ,ええ(笑)。自分は,じっくり時間をとって,子どもたちの多様な考えを吟味できているかなあ,と。

 

そんなことを考えていたら,養老孟司さんが全く同様のことを述べておられる文章に出会いました。

 

www.ideesmontessori.com

 

(上記リンクより抜粋)

 

僕は『無意味なものにどれくらいつけておくか』という事が、子育ての根本だと思っています。無意味なものに触れている事が、今の子どもは少な過ぎる。大人がすぐ「意味」を教えてしまう。そうすると、子どもも見える物がそういう風に見えてしまうから。」

 

確か著書の中でも,タワーマンションに無意味なものが一切無いとかそういう話をされていたような記憶があります(どの本は記憶が定かではありません・・・)。

 

 

そして,象徴的な出来事があったんですよ。それは、1歳半の次男を公園に連れて行ったときのこと。

 

twitter.com

 

 

このとき,すべり台を降りた次男が,地面の砂をいじりだしたんです。で,同じ場所で,ずーっと指で砂をいじっていたんですね。つまんだり,じっと眺めたり,私に渡したりしながら。

 

3分ぐらい経ったでしょうか。私は「すべり台したら?」と彼の手を引いたのです。そう,「砂で遊ぶことは無意味で,すべり台で遊ぶことの方が意味のあることだ」と勝手に決めつけて。彼は別に反発することは無くそのあとすべり台で遊んだのですが,帰りの車の中でめちゃめちゃ反省しました。

 

私(大人)にとっては何の変哲のない砂でも,1歳半の次男にとっては触り心地を確かめたり,形や色が違う砂の粒を眺めたりすることはとても楽しいこと(意味のあること)だったのかもしれない,と。彼の「好奇心の芽」を,父である私が勝手な意味付けに基づいて奪ってしまったのかもしれません。いや,奪ってしまったのでしょう。

 

 

学びの主体は,子ども。

いろいろな文脈で言われているこの言葉の意味を,再び考えさせられた出来事でした。

授業でも,もっと教師の「意味付け」(≒価値付け)から離れられたらいいな,子どもの「意味付け」を本当の意味で大切にした授業を創りたいな,とそんなことを考えています。

 

「先生がつぶれる学校、先生がいきる学校」を読んで考えたこと(その2)

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前回の続きになりますので,まずはこちら

読んでいただけたらと思いますm(_ _)m

 

長時間労働を厭わない,熱血教師だけが働ける職場となる。

 

職場の雰囲気って大事ですよね。私は昔システムエンジニアだった時代に,その日のタスクを終わらせ,19時ぐらいに用事があって先輩より早く帰ろうとしたら「えっ、もう帰るの?まだ半人前のくせに,偉くなったもんだねえ」と嫌味を言われたというトラウマ(笑)があります。今は笑って話せますが,当時はものすごく思い詰めました。今の若手の先生には,自分のような思いは絶対にしてほしくないと強く思います。

 

金八先生などのドラマの影響からか,「子どものため」という魔法の言葉のもと,長時間労働=善,という文化がまだまだこの業界は根強いと感じます。これから,団塊の世代が要介護になり,団塊ジュニアの世代が介護を抱えて仕事をする時代がやってきます。人手不足で若手をどんどん採用するということは,子育てしながら働く人数も増えるということです。ああ,書いててどんどん不安になってきた(苦笑)。

 

 

⑤「ともかく長く働けばよい」と生産性やワーク・ライフ・バランスを軽視することが子どもに影響する。

⑥教員の仕事が不人気に。採用倍率低下ともあいまって低下。

 

これは,どちらも子どもに悪影響が及びますよね。今の子どもだけでなく,未来の子どもたちにも。私はよく若手の先生方や教員志望の学生さんたちに,「これだけブラックって言われているのに,なんで教員やってる(目指してる)の?」と聞くと,よく返ってくる言葉が「自分が子どものときに魅力的な先生に出会って,自分もそうなりたいと思ったから」という答えです。現状の持続不可能な働き方を続けていけば,今以上に学校現場は疲弊し,そんな先生の姿を見た世代から教員志望者は減っていくことは自明であると感じます。

 

象徴的なエピソードを1つ。

 

以前勤めていた校長が,卒業間近の中3生全員と校長室で給食を食べる(数人ずつ,日替わりで)というイベントを終えた後に,職員会議で笑いながら放った一言が,

 

「先生になりたいっていう生徒が1人もいなかったんだよねー。理由を聞いたら,『忙しそうだから』だってさ!笑えるよねー!!」でした。

 

 

笑えない!

ちっとも笑えないよ!!

 

本当に背筋に悪寒が走りましたね,あのときは。そりゃあなたはいいでしょうよ,もうすぐ定年ですし。この校長は極端な例かもしれませんが,教育の将来への危機感が上の世代には圧倒的に足りないように感じます。茹でガエル感がすごいです。

 

教育とは少し離れますが,「茹でガエル感」を一気に取り払うのにおすすめなのが,「平成最後の夏期講習」における安宅さん(ヤフーCSO)のプレゼンテーションです。私はリアルタイムで視聴していたのですが,圧倒されました。この国の現状が本当によくわかる,素晴らしいプレゼンです。

 

www.youtube.com

 (23分20秒~)

 

 

 

とまあ,この「先生がつぶれる学校、先生がいきる学校」を読んで,働き方改革は本当に待ったなしの状況なんだな,という思いを改めて強くした次第です。

 

でも,「このままじゃだめだ」「○○(行政,管理職など)が悪い」と愚痴っていても何も改善されません。できることからはじめないと。

 

「大きく考え,小さく実行」

 

かつて仕えた,上場企業の取締役の手帳の表紙に大きく書かれていた言葉です。「着眼大局,着手小局」とも言いますね。前回と今回の更新は「大きく考える」に重きを置きましたが,次回は「小さく実行」の部分について私見を述べていきたいと考えています。

 

今回も最後まで読んでいただき,ありがとうございました。

「先生がつぶれる学校、先生がいきる学校」を読んで考えたこと(その1)

妹尾昌俊さんの「先生がつぶれる学校、先生がいきる学校」を読みました。

 

このブログの最初のエントリーに書きましたが,私は勤務校で「働き方改革プロジェクト」のリーダーを任されています。来年2月上旬に,2019年度に向けた提言書をまとめることになっています。そういった事情もあって上記の書籍を手に取ったのですが,考えることが多岐に渡りすぎてパンクしそうな為,アウトプットすることで自分の頭の中を整理したいと思います(笑)。

(以下,太字は前掲書からの引用

 

「若いうちはがむしゃらに働け」は正しいか(P112)

 

このタイトルの項で,妹尾さんは世に溢れた上記のような考えを「根性論」と切り捨て,問題点を3つ指摘されています。その中でも特に私が膝を打ったのが「生存バイアス」という問題点です。

 

学校や教育委員会であれ,企業等であれ,トップや管理職まで登っている人は,ハードワークを乗り越えられてきた人です。(中略)そういう生き残ってきた人たちだけ見ても,全体は見えません。途中で脱落した人やちがう道を歩んだ人の声が届かないからです。このように「生存バイアス」とは生き残ったものだけを見ることで,誤った現状認識や判断をしてしまうことを指します。

 

自分のキャリアをふり返ってみても,修羅場を経験して成長してきた部分は多々あると感じます。けれども,それが全てでは無いし,がむしゃらに働かないと成長しないなんてこともないのです(がむしゃらに働くことは成長の必要条件ではない)。特に,最近は(誰とは言いませんが)ツイッター上のインフルエンサーの影響で「成果を出したければ,寝ずに働け!」みたいなマッチョな働き方が推奨されているような風潮があるので,要注意です。彼ら彼女らも,成功者(しかも「大」がつくほどの)ですし。

 

<必要条件・十分条件

 

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受験のミカタ」より

(上記の例だと,必要条件が偽。果物にはバナナもイチゴもあるから)

 

でも,私は「(他者におしつけられたわけではなく)自分の意志で(=自分の人生理念に基づいて)」「周りに迷惑をかけずに」「体を壊さない程度に」がむしゃらに働く人の働き方を否定することはできません。そのあたりの私の考え方は,「プロの残業術」という書籍から強く影響を受けています。またこの本の紹介もおいおいしていきたいと思っています。

 

 

業務改善がなぜ重要なのかの意味づけが大事(P126)

 

いくら素晴らしい「働き方改革案」が出来上がっても,先生方に価値や意義を理解していただかなければそれは単なる絵に描いた餅にしかなりません。この項の内容を知れただけでも,この本を読んだ価値があると私は考えています。

 

①心身ともに疲れる,病気になる。倒れる。

②個人レベルでは,授業準備や自己研鑽(能力開発,教師としての学び)の時間が減る。組織レベルでも学習が減る。

③仕事の能率も下がり,ミスが起きやすくなる。子どもに接するときも,丁寧にできなかったり,ちょっとしたサインを見逃したりしてしまう。

長時間労働を厭わない,熱血教師だけが働ける職場となる。

⑤「ともかく長く働けばよい」と生産性やワーク・ライフ・バランスを軽視することが子どもに影響する。

⑥教員の仕事が不人気に。採用倍率低下ともあいまって低下。

 

どうでしょうか。現場の先生方は「わかるー!」と賛同いただけるかと思うのですが。

 

自分の経験を基に,順に見ていきたいと思います。

 

①心身ともに疲れる,病気になる。倒れる。

言わずもがな,ですね。「自分は大丈夫!」と思っていて,倒れる人をこの10年間で何人も見てきました。なかには,志半ばで教職を去った友だちもいます。その人のことを思うと,今でも胸が締め付けられます。

 

②個人レベルでは,授業準備や自己研鑽(能力開発,教師としての学び)の時間が減る。組織レベルでも学習が減る。

いわゆる「第2象限のタスク」(以前の投稿参照)の時間が十分に確保できない,ということですね。これは現場の先生方にも理解していただけるのではないかと考えています。ちなみに,私は弟が製薬会社で研究者をしているのですが,(当たり前ですが)勤務時間内に自己研鑽をする時間が十分に取れているそうです。羨ましいぃぃ!

 

③仕事の能率も下がり,ミスが起きやすくなる。子どもに接するときも,丁寧にできなかったり,ちょっとしたサインを見逃したりしてしまう。

 

これはいじめの早期発見に直結すると捉えました。私はいじめを初期に発見できず,対応が後手後手になってしまった経験がありますが,いずれもふり返ってみると研究発表大会の準備や校務分掌の仕事で自分がいっぱいいっぱいになっていたときでした。いじめのサインを見つけるためには,教師側にも余裕がないとダメだと経験からも思うのですが,いかがでしょうか。

 

次男がお昼寝から目覚めてしまったので,④~⑥はまた後日にm(_ _)m

最後まで読んでいただき,ありがとうございました。

 

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」をベースにした私の仕事術その2

 

石膏像を彫るとき、「眉毛」から始める人はいない

 

前回のエントリーに引き続き,中島聡さんの「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」太字で引用しながら,私の仕事術について紹介させていただきたいと思います。

 

この本が他のハウツー本と一線を画しているところは、まあいろいろあるのですが(笑)、私が特に魅力的だと感じているのは

 

・世の中で当たり前に言われていることであっても,たとえ話が秀逸なので腑に落ちる

ビルゲイツをはじめ,著者のマイクロソフト時代のエピソードが面白い

 

の2点です。

 

冒頭に挙げたたとえも,「まずざっくり全体像をつくってから,細部を詰める」という当たり前のことを,見事に表現できていますよね。

 

私はこの段取りをとても大切にしています。

具体例を挙げましょう。よくある「研究授業の指導案づくり」の場合。「いついつまでに指導案の第一案を提出」という締め切りが出た段階で,私はまず単元を決め(指定される場合もあります),それからネットや本,教育書が充実している本屋で立ち読みなどしてまず情報を片っ端からインプットします。そして,「ざっくりこんな感じの授業になるな」というイメージを作ります。

 

この段階では,以前ツイッターに公開した「戦略的フレームワーク」の考え方も使っていますかね。この図で言うところの「目的→戦略→戦術」の箇所を最初に一気に進めてしまう,ということです。

 

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時間がかかる仕事ほど「最初の一回し」が肝心。「そんなこと,言われなくてもわかっている」と言われそうですが,わかっていても出来ていない(ついつい後回しになってしまう)人が多いのではないでしょうか。

 

最初に一回し(荒くても,石膏像の全体をつくっておく)さえしておけば,ふとした時間に「あ,あの手を使えばいいんじゃん?」とか「この先生のアイデアを使ってみようかな」といったように,ちょことちょこと仕事が進みます。粗々でもイメージさえ作っておけば,何かの情報に触れたときに「あ,これ使えるじゃん!」とアンテナに引っかかるのです。ツイッター職員室を何気に見ていたときにも,です(笑)。逆に言えば,締め切り間際に頑張るよりも,遥かに効率的であると断言できます。

 

私は遅くとも締め切りの3日程前,仕上がればもっと早くに指導案を出します「兵は拙速を聞く」とは孫子の有名な格言ですが,時代が変わっても,やはり不変の真理なのだな,と強く感じます。

 

また,私はある校務分掌のリーダーをしていますが,人に振る仕事ほど先に全体像をつくるように意識しています。と言うか,そうじゃないと人に仕事を任せることができず,結局自分の首を絞めることになるからです(苦笑)。

 

 

もう1つ,「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」から格言を引用します。それは,

 

あなたの仕事は規則を守ることではない

 

です。当時の私には,目から鱗でした育児のためにそれまでよりも作業時間が確保できずに悩んでいたときに「あなたの役割は規則を守ることではなく,仕事を終わらせることです。」という言葉に出会い,ハッとしました。

それ以来,ここには詳細を書けないぐらい(苦笑)私は職場のサーバーから資料をメールで飛ばして,自宅やスタバで仕事をしています。もちろん,個人情報に関するところは細心の注意を払っていますよ。添付ファイルは暗号化もしますし。でも,「学校の資料は全て持ち出してはダメ」と思い込んでいたら,仕事が終わりません。私の場合,妻も仕事をしているので,少なくとも週に3回は17時に仕事を終えて保育園に子どもを迎えに行かねばならないという事情もあります。そして私は仕事のクオリティはなるべく落としたくない。限られた時間の中ではあるけれど,バリューは出したいと考えています。誰かが言っていましたが,定時で終わらせるために仕事をしているわけではないのです。ですので,ガンガン持ち帰ります(笑)

 

みなさんの置かれている状況はさまざまでしょうけれど,是非この2つの格言

 

「石膏像を彫るとき、『眉毛』から始める人はいない」

あなたの仕事は規則を守ることではない

 

を,自分の働き方の改善に繋げてみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みいただき,ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」をベースにした私の仕事術(その1)

 

私は週に1冊ペースの読書を自分に課しています。

ここ数年は,年間に60~80冊ぐらいは読んで

います。教育書やビジネス書,様々な分野の新書

などジャンルは様々です。

 

このペースで読書をしていると,年に数冊「これは!」

という大当たりの本に出会います。そんな本に巡り合う

と,私は行動や思考の様式が大きく変わります。

 

2016年に出会った,中島聡さんの「なぜ,あなたの

仕事は終わらないのか」。この本は,私の働き方に

大きな影響を与えました。そして今では,この本で

紹介されている考え方やノウハウをベースに,自分

なりの働き方を実践しています。そこで今回は,

朝から時系列に,私の働き方を紹介しながらこの本に

書かれているエッセンスを紹介していきたいと思います。

 

(以下,太字は前掲の書籍からの引用です)

 

16:45~17:00

翌朝の段取りなどタスクマネジメント

 

時系列とか言っておきながら夕方からかよ!と

思われた方もいるかもしれません。でも,朝から

ロケットスタートを切るためにはこの時間が

とても大切です。ロケットスタートの詳細な説明は

朝の項に譲るとして,この時間に私がしているのは

「自分が抱えている仕事の進捗確認・切り分け」です。

その中で,「明日の朝に界王拳を使って取り組むべき

仕事は何か」を明確にします(界王拳の説明も後程)。

簡単に言うと,朝出勤してから「何しよっかな~?」

ではなく,前日のうちに翌朝にやるべきことを明確に

しておくということです。

 

タスクマネジメントの際に私が意識しているのは,

「7つの習慣」で紹介されている「緊急度×重要度」

 のマトリクスです。

「7つの習慣 タスク管理」の画像検索結果 

(「Time Is More Than Money」より)

 

いかに第3領域・第4領域を減らして第2領域に

注力するか,を常に意識しています。ちなみに

翌朝にやることは第1領域か第2領域のどちらか

です。

 

17:00頃 退勤

長男の保育園へ迎えにいきます。

 

そのあと,家でも持ち帰り仕事をすることが

ありますが,それでも22時~23時には寝ます。

 

5:50 出勤

誰よりも早く出勤します。

 

6:00~7:00 界王拳20倍で仕事

勝負の一時間です。中島さんの本に書かれている

ロケットスタートを実践します。何に取り組む

か,は前日のうちに明確になっていますので,

出勤簿に印を押したりして席に座ったらいきなり

全開モードです。

 

中島さんは私が「全開モード」と表現した状態を

界王拳と表現されています。界王拳とは,

ドラゴンボール」で主人公・孫悟空が使う技の

ことです。戦闘力が2倍~20倍に上昇するかわりに,

使用後は全身が激痛に襲われ,戦闘力が下がってしま

います。中島さんは「仕事をもらって最初の2日間で

仕事の8割を終わらせる」ために界王拳を使って

いらっしゃいますが,私はこの朝の1時間に自分が

出しうる最大出力を出して仕事をします。

具体的には,「その日の授業準備」であることも

あるし,校務分掌の書類づくり,学年の仕事など

様々です。

 

中島さんは,「朝が最強である3つの理由」として

以下の3点を挙げられています。

 

①外部要因の締め切りが設定できる

②メールをチェックする必要がない

③話しかけてくる人がいない

 

教員にとって特に大きいのは①と③だと私は考えます。

まず①ですが,これは私の場合「他の先生が出勤して

くる7時頃」になります。他の先生が出勤してくると,

職員室全体がざわざわした雰囲気になり,とても

界王拳使える状況では無くなります。また,朝は

7:50に子どもが登校してくるという絶対に

動かせない締め切りがあります。夜はその締め切りが

無いので,心の弱い私はついダラダラ仕事をしていま

した。今ではそれが無くなったので,時間を効率的に

使えていると感じています。

 

次に③についてですが,職員室ってなんとなく雑談が

多くないですか?そして,集中して仕事をしているとき

限って話しかけられて仕事が中断してしまうこと,

ありませんか?私はそれがとても嫌なので,誰も

いない朝に仕事をすすめるようにしています。

今では,「あいつは17時頃に帰る」という認識が

同僚に伝わったようで,私への要件は皆16時~

17時の間に言ってくれるようになりました

。感謝です。

 

思ったよりも長文になってしまったので,続きは

別の機会に書きたいと思います。

(ニーズがあれば・・・汗)

ただ,ここまで書いて,「なんて自己中なやつだ!」

と思われた方もいらっしゃるかもしれないので,

2点,言い訳?を記して今回のエントリーを

閉じます。

 

 

1:職員室の雑談は人間関係をつくるためには必要だ!

  雑談の中で学年の仕事がすすむこともあるし,

  定時後も残るべきだ!

 

「学年会」と言われる会議だけでなく,定時後の雑談で

学年の仕事が進むことがあるのは事実です。ですので,

そこで貢献できないぶん,個人でできる学年の仕事

積極的に引き受けるようにしています。一番大きいのは

会計事務ですかね。学年費(模造紙や画用紙など

みんなで使うものを買うお金)・教材費(漢字ドリルや

テストなど1人1つ配るものを買うお金)・

校外学習費,全ての会計業務を1人で担当しています。

 

2:個人の効率化ばかり考えていて,組織に貢献できて

  いないじゃないか!

 

自分がほぼ毎日17時に帰っていることで,その後に

発生した仕事を担当できていない現実はあります。

例えば、私が帰った後の18時頃に「体育のソフト

バレーボールで使うネットの設置方法を確認しよう」

と学年で話題になり,体育館で実際に確認をした,

という場合。私は皆が時間を割いて得たエッセンス

だけを翌日に聞くことになります。そういった

ときは,正直,とても心苦しくなります

だからこそ,研究授業に積極的に立候補したり,

自分ができることで組織に貢献しようと意識は

しています。

 

 

 最後まで長文を読んでいただき,

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

小テストの点数を管理するExcelファイルを作ってみました

2回目の更新です。

マッキー@つくば でございます。

 

さて,1回目の更新の際に「テストの平均点や

一定点数以下の人数をすぐに計算できる関数」

というアイデアを公開したかと思います。

 

早速作ってみました(笑)

ので,公開してみたいと思います。

 

私の学年では,定期的に漢字テストや

計算テストがあります。

そのテストには,「90点未満は再テスト」

というルールがあります。

 

小学校だと,こういうテストがある

学校は多いのではないでしょうか!?

 

こういったテストの場合,先生としては

 

・全体の出来(平均点)がどれぐらいか

・再テストが何人なのか(何枚印刷が必要か)

・誰が再テストなのか

 

を知りたくないですか?

 

それを,一発で可視化できる関数や

書式設定を仕込んだファイルです。

以下のリンクから,Excelファイルを

ダウンロードして下さい。

bit.ly

 

あ,スマホで読んでいる方はパソコンで

落として下さいね。あと,ウィルスは

仕込んでないのでその点は大丈夫です(笑)

 

まあDLしたら適当に触ってもらって

いいのですが,このファイルのミソは

 

「合格基準が変えられること」

 

です。学校によっては,90点合格ではなく,

85点合格や80点合格の学校もあるかと

思います。

 

その場合は,C1セル(黄色)の90を

変更して下さい。

 

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D列~G列に適当な数字を入れておいた

のおわかりかと思いますが,不合格の

子どものセルだけ赤く表示される仕組み

にしてあります。

適当に数字を入れてみてみて,「おお~」と

感じていただければ(笑)。

 

3行目(灰色の行)で平均値,

4行目(紫の行)で不合格者の人数,

5行目(青の行)で100点の人数

を計算してあるので,全体の傾向を見れます。

 

 

見る人が見ると,簡単な関数や書式設定しか

していないのですが,とにかく現場の先生が

すぐ使えるように作ってみたつもりです。

 

使ってみた方は,是非感想やご意見,要望

(もっとこんな機能が欲しい!など)

を教えていただけると幸いです★

 

特に,元SEとしては,要望とクレーム

(使いづらい点など)を教えていただけると

とても嬉しいです。可能な範囲で,対応させて

いただきます。

 

連絡は,ツイッター @dan_makino まで

どうぞお願い致しますm(_ _)m

 

 

今回も最後までお読みいただき,どうも

ありがとうございましたm(_ _)m